
『いきもーる』3周年記念企画! 中の人インタビュー!
2020年4月19日(日)<飼育の日>で、いきものグッズ専門ネットショップ『いきもーる』は3周年を迎えました! ということで、今回は、3周年記念企画として、『いきもーる』中の人インタビューをお届けして…
2021.08.03
投稿日:2021.08.03 更新日:2022.10.12
たくさんの生き物が住む海や磯。地上では見られない魅力的な生き物がたくさん生息していますが、なかには毒を持つ生き物もいます。意外な生き物が毒を持っていることもあるので、海や磯に行くときは毒を持っている生き物について知っておくことが大切です。
今回は、前回に引き続き、海や磯に生息する毒を持っている生き物を4種類ご紹介します。海や磯でのレジャーを楽しむ前にぜひチェックしてみてくださいね!
目次
カツオノエボシはクダクラゲ目カツオノエボシ科に分類される刺胞動物です。1個体のクラゲに見えるのですが、実はヒドロ虫が集まって形成された群体で、大きく分けて気胞体・栄養個虫・生殖個虫・感触体の4つに分かれています。
生息している場所は太平洋・大西洋・インド洋と幅広く、普段沖合を漂流しています。日本では本州の太平洋沿岸部に漂着します。
カツオノエボシは透き通った青い浮き袋が特徴的で、触手は10メートルにもなります。浮き袋の中の二酸化炭素を上手に使って浮いたり沈んだりすることができますが、泳ぐことはできません。
カツオノエボシの触手に触ってしまうと、刺胞と呼ばれる毒針が発射されて刺されます。これに触ってしまうと感電した時のような痛みを感じるため「電気クラゲ」と呼ばれることもあります。
生きているカツオノエボシはもちろんですが、浜に打ち上げられて死んでいるカツオノエボシでも刺胞を発射するので絶対に触らないようにしましょう。
刺されてしまうとその部分が腫れ上がって、痛みが続きます。くしゃみや咳の症状が出たり、心拍数が上がったりすることがあり、最悪の場合はアナフィラキシーショックで死に至ってしまうこともあるようです。
海面ではビニール袋が浮いているように見えることもありますが、絶対に触らないようにしましょう。
ハブクラゲはクラゲの一種で、ネッタイアンドンクラゲ目ネッタイアンドンクラゲ科に分類されます。沖縄や奄美地方の南西諸島にのみ生息しているクラゲで、傘の部分が半透明のため、海中で見えにくいのが特徴です。
5〜10月に発生し、ビーチリゾートを楽しみに来る観光客が被害に遭うケースも少なくありません。名前の由来は同じく沖縄に生息するヘビの「ハブ」ですが、ハブと同じように猛毒を持っています。
傘は立方体の形をしており、その四隅から1.5メートル程度の7〜8本の触手が伸びています。クラゲは触手を使って小魚などの獲物を捕食するのですが、ハブクラゲの毒はとても強力で、獲物を瞬殺するほどの威力があるのです。
また他のクラゲは泳ぐ能力が弱く、海を漂っているものが多いですが、ハブクラゲは最大速度7kmで泳ぐことができます。
人間がハブクラゲの触手に触れて刺されると、刺された箇所に強い痛みを感じます。刺されると12時間ほどで壊死を起こしてしまうため、迅速な処置が必要です。重症の場合は意識障害・呼吸困難・心肺停止などを引き起こすこともあり、最悪の場合死に至ってしまいます。
世界中の珊瑚礁に生息しているオニヒトデ。アカヒトデ目オニヒトデ科に分類されるヒトデの一種で、日本では沖縄や奄美地方周辺に生息しています。全身がトゲに覆われており、体長は15〜30センチと大型です。
珊瑚を餌にしており、胃を口から体外に出して珊瑚の組織をそのまま消化して吸収します。オニヒトデが大量発生すると珊瑚礁が死滅してしまう事例が多々確認されており、沖縄でも珊瑚の減少問題の原因の一つとしてオニヒトデの大量発生が考えられているそうです。
オニヒトデを覆っているトゲの全てに毒が含まれています。トゲは非常に鋭いのですがとても脆く、刺されてしまうと体の中で折れてしまって取り出しにくくなることもあるようです。刺されると腫れて数時間〜数日にわたって激しい痛みを感じます。
また、ひどい場合は刺されて1時間ほどで嘔吐してしまったり、最悪の場合はアナフィラキシーショックで死亡してしまったりすることもあるようです。一度オニヒトデに刺されると、期間が空いていても次に刺された時に症状がひどくなるケースもあります。
カサゴ目フサカサゴ科に分類されるオニダルマオコゼはインド洋や太平洋西部の熱帯域に生息しています。日本では小笠原諸島・奄美大島・沖縄周辺に生息している魚です。
体長約40センチで鱗はなく、全身が突起やへこみで覆われてデコボコしています。岩礁などに生息していて 、見た目もまるで岩のようです。
どの魚も毒を持っているオニオコゼ科のなかでも、オニダルマオコゼが持つ毒は非常に強く、その強さはハブの30倍とも言われています。毒があるのは背ビレの部分で、刺されてしまうと呼吸困難や痙攣を起こして、最悪の場合は死に至ってしまうこともあるようです。
岩と間違えて触ったり踏んだりしてしまって刺されてしまうことがあるため、ダイビングやシュノーケリング中は気をつけましょう。
関連する記事
『いきもーる』3周年記念企画! 中の人インタビュー!
2020年4月19日(日)<飼育の日>で、いきものグッズ専門ネットショップ『いきもーる』は3周年を迎えました! ということで、今回は、3周年記念企画として、『いきもーる』中の人インタビューをお届けして…
そのままの由来から「まさか」の由来まで!? 魚の漢字雑学
世の中には「魚へん」がつく漢字が多いですよね。 例えば「鮪(まぐろ)」や「鰹(かつお)」、「鯵(あじ)」など、パッと思い浮かべるだけでも3つや4つは漢字が出てきます。 実はこの魚へんがつく生き物たち、…
祝!『いきも〜る』3周年! 記念グッズを全部見せ!
2020年4月19日(日)<飼育の日>で、いきものグッズ専門ネットショップ『いきもーる』は、3周年を迎えます!(パチパチパチパチ)そしてなんと、3周年を記念したグッズが販売されることに! 『いきもーる…
どう見分けるの?アシカとアザラシの違いとは?
アシカやアザラシは、水族館の人気者! スイスイ泳ぐ姿や、コロコロと転がっている姿に心おどらせる方も多いのではないでしょうか。 でも、アシカとアザラシは一見するととても似ていて、「見分けがつかない!」と…