「タラバガニ」本当はカニではなくヤドカリだった
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2020.10.12
投稿日:2020.10.12 更新日:2022.03.11
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カピバラはネズミの仲間で、現在地球上に生息している最大のネズミです。4本脚で立った時は体長が1.1〜1.3m、地面から肩の高さは50~62cmにもなり、平均体重は42キロとかなり大きなことがわかります。
ゆったりと動くことから癒し系と思われているカピバラですが、実はワイルドな生き物の多い南米アマゾン川流域などのジャングルに生息しています。
暑い南米に生息しているカピバラは暑さが苦手なため、水の近くを好んで生息しています。湖・川・熱帯雨林などに住んでいて、暑さをしのぐために草木の茂みで過ごしたり、水中を泳いで生活しているのが特徴です。
そんな場所で生息しているので、カピバラの天敵にアナコンダ、ワニ、ジャガーといった肉食の動物たちがいます。
暑さの苦手なカピバラは、1日の過ごし方も気温に合わせて行動しています。夜が明けて涼しいうちに行動を始めて朝食を食べ、日中は日陰や水辺で過ごします。日が落ちて涼しくなると行動をはじめ、またご飯を食べて、夜はゆっくり寝るのが特徴です。
カピバラは草食動物なので、ご飯はスイレンの葉や果物などを食べます。動物園では樫の葉やペレットなども食べています。ご飯の後は日向ぼっこをしながらのんびり過ごします。
カピバラは暑い日には地面にペッタリと体をつけて過ごします。その様子も癒し系なのですが、実はこうやって過ごしているのは、地面に体をつける面積を増やすことで体を冷やすためです。
多くの動物園でも、カピバラのご飯の時間は朝と夕方です。動物園ではゆったりと過ごしているカピバラが多いですが、あれは食事の後にリラックスしている様子なのです。
カピバラが温泉に入っているところを見たことがある人もいるのではないでしょうか。カピバラは暑いところと寒いところは苦手ですが、あったかいところは大好きです。寒い季節には温泉に入って体を温めている姿を見ることができます。カピバラが好むお湯の温度は42〜43度で、人間とあまり変わりません。
ただカピバラが温泉に浸かっている光景が見られるのは日本だけです。温泉に入るカピバラは伊豆シャボテン公園(静岡県伊東市)から始まりました。伊豆シャボテン公園で清掃時にたまたま溜まっていたお湯に浸かっているカピバラを発見したことから、カピバラの展示に露天風呂を設置したそうです。
露天風呂に浸かって温まるカピバラの姿は一気に知られるようになり、カピバラの人気にも火をつけました。その後全国の動物園でも取り入れられるようになっています。現在ではただの露天風呂だけでなく、グレープフルーツ風呂やゆず風呂、打たせ湯を楽しむカピバラの姿を楽しめる動物園もあるようです。温泉を楽しむカピバラの姿はどの動物園でも人気があります。
今ではカピバラが温泉好きというイメージを持っている人も多いですが、偶然生まれたものだったとは驚きです。目を細めてお湯に浸かるカピバラの姿はまさに癒し系と言えるでしょう。
カピバラの特徴の1つに大きな歯があります。カピバラはげっ歯類と言われる動物ですが、げっ歯類は一生前歯が伸び続ける動物です。
歯が伸びすぎると餌が食べづらくなるため、カピバラを含めたげっ歯類は、石や木の枝をかじって歯を削ります。歯が伸びすぎてうまく餌を食べられなくなると、栄養失調になって死んでしまうカピバラもいると言われています。動物園で飼育されているカピバラの場合は、歯が伸びすぎてしまった場合治療として歯を切ったり、削ったりすることもあるようです。
カピバラ流の歯磨きである石や木の枝をかじる姿は、食事をした後によく見られます。朝イチで動物園に行けば、カピバラが歯を削っている様子を見られるかもしれません。
削った後の歯はかなり鋭くなっており、ゴムホースに穴を開けることもできます。カピバラは噛み付いた顎の力だけで体を浮かせることができると言われており、かなり強い顎の力を持っていることがわかります。
カピバラは動物園でのんびり過ごしている姿が印象的ですが、実は時速50km出せる俊足の動物です。ただこれだけ速く走るのは、野生のカピバラだけだと言われています。アナコンダ、ワニ、ジャガーといった天敵から逃げるときに時速50kmもの速さを出すのです。
動物園で飼育されているカピバラは、まん丸とした形をしていて、脂肪もたくさんついています。しかし野生のカピバラは脂肪が少なく、筋肉が張ったアスリートのような体をしています。お尻周りの筋肉は特に発達していて、自分の体長よりも長くジャンプするように走れるのです。
動物園では時速50kmで走る姿を見ることはできませんが、野生の映像を探せば俊足のカピバラを見ることができるでしょう。
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