マンボウってどんないきもの?実は、胃腸が弱いらしい…?
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2022.11.14
投稿日:2022.11.14 更新日:2023.03.15
皆さんは「サメ」と聞くと、どんな印象を持ちますか?
サメの種類にもよりますが、映画などの影響から「凶暴そう」というイメージを持っている方も少なくないでしょう。
「海のハンター」と呼ばれていることもあり、真相が気になりますよね。
では、サメは映画のように本当に人を襲ったりするのでしょうか?
サメがどのような生態なのかも気になるところです。
今回の記事では、11月27日の「世界サメの日」にちなんで、サメの基本情報からあっと驚く雑学までご紹介していきます!
目次
冒頭でもお伝えしましたが、11月27日は「世界サメの日」です!
この「世界サメの日」は「サメについてもっと知ろう」という意味を込めて制定されました。
私たちはサメについてどれだけの知識を持っているでしょうか?
知識というよりも、ぼんやり「怖い」というイメージがあるくらいの方も少なくないかと思います。
サメについての知っているようで知らなかった情報が満載なので、「世界サメの日」にちなんでサメの知識を深めてみてくださいね!
サメは軟骨魚綱板鰓亜綱に属する魚類で、中でもエラの後方にある水の排出口(鰓裂)が体の側面に開くものの総称です。
体の大きさは種によって異なりますが、世界最大のサメであるジンベエザメは体長約14mにもなり、一方で世界最小のサメであるツラナガコビトザメは体長約22cmとかなりミニサイズ。
500種以上のサメが世界中の海に生息していますが、日本の近海では約130種が認められています。
基本的にどの種も肉食性で魚などを食べて生活していますが、中にはウミガメなどの大きな生き物を捕食する種もいるそうです。
「海のハンター」とも呼ばれるサメには、実は仲間がいます。
それが「エイ」です。
エイはゆったり泳ぐ姿が印象的で、見るからに穏やかそうな生き物。
「危険」というイメージからほど遠いため、サメの仲間と聞いて「え!?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。
しかし、エイもサメと同じく軟骨魚綱板鰓亜綱に属する魚類。
約1億5000年前のジュラ紀にサメの祖先から現在のエイの祖先となる生き物が派生したそうで、エイにもサメと同じ鰓裂があります。
食性もサメ同様に肉食性で、貝やカニ、小魚などを捕食しているそう。
ただエイの場合、鰓裂は体の側面ではなくお腹側(下側)にあり、そこがサメとエイの決定的な違いと言えるでしょう。
サメと言えば、その鋭い歯も特徴的です。
あのギザギザな歯を見ていると、なんだか背筋が冷えてくるような感覚にもなります。
そんなサメの歯ですが、実は抜けても抜けても生えてくるんだとか!
サメの歯は内側から外側に向かってゆっくりと移動しており、古い歯を押し上げていくベルトコンベアーのような構造になっているそうです。
ということは、一定期間でサメの歯は新しくなるということ。
人間の永久歯は一度抜けてしまったら二度と生えてこないですから、それを考えるとかなり羨ましい構造ではないでしょうか。
サメは歯が常に新しいだけではなく、鼻と目が良いことでも有名です。
サメは動物の血液や皮膚に含まれるタンパク質の臭いに敏感で、水槽に血を数滴垂らしただけでも臭いを嗅ぎつけて近づいてくるそう。
またサメは、水中では人よりも目が良いと言われています。
網膜にタペタムと呼ばれる反射板のようなものが付いているため、わずかな光を効率よく利用して暗い場所でもしっかりと物を捉えることができるそうで、夜の狩りでは負け知らずなんだとか!
なんだかサメの怖さが一層増した気がします……。
前の項目の「血の臭いを嗅ぎつけて近づいてくる」という話から、サメの印象がさらに「危険」になってしまった方もいらっしゃるかもしれません。
では実際、サメは凶暴な生き物なのでしょうか?
サメは世界中の海に生息していますが、サメが人を襲撃する事件の発生率は世界的に見てもかなり少なく、その確率は「数百万分の1」とする研究報告もあるそうです。
例えばアメリカを例に挙げてみましょう。
研究対象の55年の間にサメによる襲撃事故が報告されたのは1215件。
その多くはかすり傷程度のもので、人が亡くなった大事故は全体の2%程度です。
こうした事故は、なにもサメが好んで人を襲っているわけではなく、「サメの見間違い」が原因で起こります。
英王立協会の学術誌「ジャーナル・オブ・ザ・ロイヤル・ソサエティ・インターフェース」で発表された研究では、アシカやオットセイ、人間が泳ぐ姿や、サーフボードでパドリングする姿などを分析していました。
サメの神経科学データを活用し動画にフィルターをかけ、若いホホジロザメ(人を襲う危険性があるとされる種)が物の動きをどのように見ているのかを再現。
その結果、クロールで泳いでいる、もしくはサーフボードでパドリングしている人間の動きと、サメたちが普段エサとしているアシカやオットセイの動きがよく似ていることが判明したそうです。
こうした理由からサメが人間とエサの生き物を見間違え、事故に発展してしまうことがあるんだとか。
しかし、その確率は先ほどお伝えしたように「何百万分の1」の確率である上、繰り返しになりますが多くのサメは好んで人を襲撃することはありません。
ジンベエザメのように穏やかな性質のサメも多く、ダイバーと一緒に泳いでくれるようなサメもいるんですよ。
我らが「サンシャイン水族館」でも、複数のサメが飼育されています。
まずは「トラフザメ」。
トラフザメは、幼体の時の淡い黄色の体色にトラのような黒い縞模様があることからその名で呼ばれています。
頭が大きくやや縦長で、愛嬌たっぷり。
主にインド洋沿岸などに生息していますが、南日本でも漁獲されることがあるそう。
もう1種は「エポーレットシャーク」。
オーストラリアやニューギニア島のサンゴ礁に生息しているサメです。
海底でじっとしていることが多いですが、胸ビレと腹ビレを使って歩くように海底を移動することができます。
サメは「サンシャイン水族館」でも大人気で、水槽の前はいつも大賑わい!
ぜひサメたちに会いに、「サンシャイン水族館」に足を運んでみてくださいね。
いきものグッズ専門ネットショップ『いきもーる』では、もちろんサメのグッズを販売しています!
特別な日に身に着けたい繊細なものから、普段使いしたいポップなものまで勢揃い。
ここからは、『いきもーる』で絶賛販売中の、サメグッズをご紹介します。
ジンベエザメ特有の水玉模様の中にキラキラとしたラメが散らされた美しいピンバッジです。
水色のグラデーションとラメが調和していて、そこにあるだけでうっとりしてしまいそう。
癒しを与えてくれるピンバッジで、バッグや帽子に華を添えましょう!
ダイビングなどでは到底出会うことができない深海生物であるゾウギンザメが、消しゴムはんこになりました。
リアルさと可愛さが追求されており、キモカワ好きにはたまらないグッズ!
ケースも付いてくるので、保管もラクラクです。
ちょっとしたメッセージに、ゾウギンザメを添えてみませんか?
シンプルなデザインで、どんな場所でも、どんなグラスにもマッチするコースターです。
コースターに描かれているのは愛らしい表情のサメ。
見ているこちらもほっと緊張がほぐれるような、そんな癒しがあります。
普段使いにも、来客用にもおすすめです。
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